建設労働者の、公保険(労災保険・雇用保険・健康保険・厚生年金保険)への加入

2017年12月

私が社会保険労務士という働き方を目指す前、自分自身で選んだ職業は建設業でした。

建設業の内、土木に分類される業種で、現場工事での前線実務を経験させていただきました。

現場での業務、技術者には、技能に幅が求められ、一つの単純技能で工事が終了する事はありません。

私経験でも手元作業から重機運転、測量の実務と、作業内容・役割、日々の工種・工程に応じた現場管理、安全管理、また写真管理など、それぞれの工種・場所に応じ重層的・複合的に工事が着手し、日々の技術交換や確認を重ね、完成物という目的に向かいます。

建設工事に限らないと思いますが、工事期間での着手・準備工程では、現場内には様々な対策が練られ、方法・手順を含め計画されると思います。自身の、また技術者の身体を守るための安全衛生対策を含め、工事区外に向けた配慮処置など、工事の着手前、準備段階での計画の策定も大きな業務となります。

工事の内容や期間、工事場所が変われば、お顔見知りの技術者ばかりで仲良く、とはいかない場合も多いかも知れません。その専門性や危険度など含め人員計画し、現場内には新しい重層関係や雇用関係が生まれます。新しい請負契約もあるでしょうし技術者の雇い入れの場合も出てくると思います。新しい技術者また新規入場者との交流や意見交換も、工事期間がある業種ならではの楽しい経験には記憶しますが、技術の継承・向上の面では、この技能者不足が問題の今は特に不安材料ともなる場合もあります。

技能者の雇用継続は、事業の専門性へ向けての施工体制への好条件となる。

継続した雇用に向けて、法で規定される加入要件該当の場合には、労働保険(労災保険・雇用保険)に加え、社会保険(健康保険・厚生年金)の、積極的な導入を。

 

社会保険未加入対策 : 国土交通省
http://www.pref.nara.jp/secure/171052/4%20construction%20act%203.pdf

 

直轄工事における更なる社会保険等未加入対策 : 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001084598.pdf

 

シマムラ社労士事務所 嶋村徹

 

お願い)
サイト内情報提供について、信頼性の維持には最大限の努力はいたしますが、作成時点での情報であります。最新の信用性のある行政資料や窓口でご確認お願いします。
また、当ウェブページの内容は今後予告なしに変更されることがあります。
作成者の感想を含む内容には、その正確性、安全性、法改正や法令解釈等、内容を保証するものではありません。当情報はご自身の判断と責任において、ご解釈いただけますよう、お願いいたします。